久野の神山(こうやま)神社(穐山光鑑宮司)で10月6、7日の両日に秋の例祭が執り行われ、2016年3月に火災により焼失した神輿が、今年6月に再建されて以来初めて地域を練り歩いた。
久野や水之尾など17地区の総鎮守である神山神社は、988年に創建されたとされ、10月には毎年例祭を行っている。
2016年3月2日、神社内で火災が発生。神輿小屋と中に保管してあった神輿が一部の装飾を残して全焼し、隣接していた神楽殿も3分の1が焼失した。神社に火の気がなかったことなどから不審火が原因とされ、これを受け境内に防犯カメラを設置した。
また、神社総代や自治会長などが中心となり、神輿再建委員会(山崎量一委員長)を設立。再建費用の確保にあたって寄付を各自治会に呼び掛けたところ、1189人がこれに賛同した。神輿は茅ケ崎市にある神輿製造を手掛ける神輿康が再建。装飾などを修復し、台座には境内にあったケヤキの神木が使用された。
例祭では6日に式典が行われたのち、7日には神輿をトラックの荷台に乗せ久野など15地区を渡御。同日夜に担いで宮入した。山崎さんは「子どもたちが担ぎたいと思えるように、永く大切にしていきたい」と話した。
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