小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2018年11月24日
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彫刻に見えるがすべて紙だ。小田原高校OBの笹尾真さん(54)が、紙を積み重ねるアート作品シリーズを作り続けている。
市内で知る人は少ないが、第21回紙わざ大賞「竹尾賞」などに選ばれるアート作家。1年ほど前に「神の手○ニッポン展III」(東京)でも展示された。文字列=写真右は太宰治の「富嶽百景」の冒頭。小学校の頃から芥川龍之介などを読み始め、高校通学中に電車で読みふけった文庫本などが、作品のモチーフになっている。千葉大学工学部工業意匠科を卒業後、映像制作会社などを経て20代からオリジナル作品を作り始めた。切り文字は好きな数学を使って寸法を出し、カッターでひたすら切りぬく。「いつまで続けられるか。ずっとやっていたいが時間がない」と話していた。
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