神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

市教委 時長像を市重文に選定 五輪塔群など2件も

文化

公開:2019年3月23日

  • X
  • LINE
  • hatena
北条時長像=市教育委員会提供
北条時長像=市教育委員会提供

 小田原市教育委員会は2月22日付で、寶泉寺(風祭)の「絹本著色 北条時長像」を含む3件を市指定重要文化財に追加選定した。

 寶泉寺に所蔵される時長像が描かれたのは室町時代。時長は寺を創建した「開基」で、北条一族の肖像画としては、江戸時代のものを除くと希少性が高いという。

 さまざまな日本中世史の研究によれば、時長とは北条早雲の孫にあたる人物で、父親は久野に屋敷を構えた北条幻庵。命日が同じことなどから、小机城(横浜市港北区)の城主で、若くして他界した「北条三郎」と同一人物とされる。

 こうした出生についての見解が専門家の間では一般的だが、市は設置した説明板でも「おそらく」と表記するなど時長が北条氏の一門であることについて長く断定を避けてきた。しかし、今回の指定にあたって行われた事前調査で、学識経験者による文化財保護委員会が時長が北条氏の一族であることを確認。原宗寛住職(67)は「そのことが何よりも嬉しかった」と話した。

 時長像は一般公開されていないが、毎年4月22日に行われる初代住職の法事「開山忌」の際に、午後の数時間であれば観覧できるという。

 その他に追加されたのは上輩寺(酒匂)の「五輪塔群」、市郷土資料館所蔵の「和田家文書」。市重文は指定されると市から修繕費の補助を受けられるもので、新規分を含めて計115件となった。

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6

新玉小で奉安庫を発見

新玉小で奉安庫を発見

戦前・戦時中の学校伝える

11月23日

有償ボラで介護人材確保

有償ボラで介護人材確保

小田原市、プラスロボと協定

11月23日

「歌とダンスで笑顔に」

「歌とダンスで笑顔に」

同窓会を機にフェスタ企画

11月16日

整備・活用の方針示す

旧市民会館跡地エリア

整備・活用の方針示す

小田原市 基本構想を発表

11月16日

男子駅伝、県で2連覇

相洋高校

男子駅伝、県で2連覇

1区から抜け出し完全優勝

11月9日

3事業にグッドデザイン賞

3事業にグッドデザイン賞

地域に根差す事例が高評価

11月9日

あっとほーむデスク

  • 11月23日0:00更新

  • 11月16日0:00更新

  • 11月9日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 1/Fゆらぎ

    元セリエA記者・佐藤貴洋がFリーグ解析

    1/Fゆらぎ

    1/fゆらぎのような「五感に響く心地よさ」をFリーグで

    11月23日

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook