小田原市は9月19日、台風15号で被害にあった千葉県君津市と木更津市に、ブルーシート1000枚を届けた。この支援活動は事前に現地を視察したFM小田原の社長で、(一社)日本コミュニティ放送協会の副代表理事を務める鈴木伸幸さんからの報告がきっかけ。市単独で対応を行った。
搬送した市防災対策課の大木健一さんは「長引く停電に皆疲弊していた。市役所には市民からの電話が鳴りやまず、対応に追われていた」と現地の状況を話した。同時に、電気に依存した生活の実態を目の当たりにしたという。
防災ラジオを放送する地元のかずさFMは回線が寸断されたことから、鹿野山に立つ送信アンテナの隣に仮設スタジオを設置。近隣自治体のライフライン情報を発信している。この様子を視察した鈴木さんは、「どのように行動するかは情報がカギ。災害時にFM局が担うべき役割を再認識した」と振り返る。
小田原市でも、台風15号により、国府津・曽我・橘地域に「全員避難」の警戒レベル4を発令。実際に避難した人は少数だったが、大木さんは「地震と違い、台風や雨の場合は予測が可能。今一度、情報の入手方法と自分がどのような場所にいるのかを確認してほしい」と呼びかけている。
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