人気アニメ「エヴァンゲリオン」と、小田急グループなどによる箱根史上最大規模のコラボ「エヴァンゲリオン×箱根2020MEET EVANGELION」が1月10日、開幕した。6月のアニメ映画最新作の公開を前に、箱根を盛り上げようと企画されたイベントで6月30日㈫まで開催。9日のプレスツアーには60社から73人が詰め掛け、約5時間にわたり箱根各地を取材した。ツアーの様子をレポートする。
エヴァンゲリオンとは、1995年にテレビシリーズが始まったアニメ。人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなった14歳の少年少女と、謎の敵「使徒」との戦いが描かれ、謎に満ちたストーリーが世界中で人気となった。箱根は物語の舞台「第3新東京市」のモデルであることから、ファンの間で聖地と呼ばれている。
穏やかな快晴の空が広がった9日正午、桃源台駅でテープカットセレモニーが開催された。駅構内に同アニメのBGMが流れると、エヴァンゲリオンシリーズの著作権管理を行う㈱グラウンドワークスの神村靖宏代表取締役や、箱根町の山口昇士町長らが登場。半年間にわたるイベントの開幕を祝った。
挨拶に立った小田急箱根ホールディングス㈱の五十嵐秀取締役社長は、昨年の自然災害で大きな打撃を受けた箱根の復興を願い「一日でも早い『聖地』箱根の復旧を」と言葉に力を込めた。
各地で物語を再現
ツアーでは「エヴァ化」された様々な施設を目の当たりにした。桃源台駅にはエヴァンゲリオン初号機の大型フィギュア(高さ2m)が登場。細部まで再現された完成度の高さに目を奪われる。箱根強羅公園には、作中に登場する武器「ロンギヌスの槍」(高さ3・6m)を展示。真っ赤な槍が園内に「突き刺さり」、独特な雰囲気を醸し出していた。
また箱根小涌園ユネッサンでは、硫黄の香りが漂う中、赤く染まった「セカンドインパクトの湯」が注目を集めた。
さらに、この日は極秘とされてきた情報も解禁に。主題歌『残酷な天使のテーゼ』を歌う高橋洋子さんの無料ライブショーが3月28日㈯と5月23日㈯、芦ノ湖で開催される。作中、芦ノ湖上で決行される「ヤシマ作戦」を模した特別演出も〝見逃しちゃダメだ〟。
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