小田原高校で1月24日、骨髄移植について学ぶセミナーが1年生を対象に行われた。
白血病等で造血幹細胞移植が必要な患者を救うことを目的とした骨髄移植。ドナー登録できるのは20歳以上54歳以下と制限があることから、「若い世代にこそ知ってほしい」と小田原白梅ライオンズクラブ(秋山隆一郎会長)が企画したもので、ドナーと患者として移植を経験した二人が体験談を語った。
2度の提供経験があり、「痛みは個人差がある。私は強めの筋肉痛程度だった」という間島悠介さん(34)。「ドナー登録者数が増えるだけでも、患者の心の支えになるはず」と訴えた。
池谷有紗さん(28)は、大学時代に急性リンパ性白血病を発症。抗がん剤や放射線による治療にふれ、副作用による脱毛は「胸がえぐられるほど辛かった」など当時の心境を詳細に語り、生徒らは真剣に聞き入った。
症状が進行して骨髄移植が必須とされるなか、「満員の東京ドームで一人いればラッキー」という適合率でありながらドナーが見つかり、移植を受けられた池谷さん。互いの情報は非公開ながら、日本骨髄バンクの規定で2度だけ許される手紙のやりとりで感謝を伝えると、「あなたにありがとうと言われることができて、ありがとう」と返信があったという。
池谷さんは、「輸血を受けなければ骨髄移植前に死んでいた」と献血の重要性も説いた。
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