自分たちで作成するホームページ(HP)を通じて小田原市長選(5月17日投開票)への関心を喚起し、特に若い世代の投票率アップにつなげようというプロジェクト「VOTE FOR ODAWARA」を2人の大学生が進めている。取り組んでいるのは小田原市に暮らす小林瑞歩さん(21・早稲田大4年)と、平塚市在住の能條桃子さん(22・慶応義塾大4年)だ。
2人は同市長選に立候補を予定している守屋輝彦氏を4月27日に、加藤憲一氏を29日にそれぞれビデオ電話でインタビューした。HPは5月9日(日)公開予定で、両者の政策のほか、期日前投票の方法や場所などをまとめて紹介するとしている。
きっかけは、2人が欧州留学で目の当たりにした選挙の状況だった。小林さんは2018年8月から約10カ月間スウェーデンに、能條さんは19年3月から約6カ月間デンマークに留学。2人の滞在中、両国で国政選挙が実施された際、全体の投票率だけでなく、若者世代の投票率も80%を超えていた。一方、日本での投票率は低調で、昨年7月の参院選を見ると、20代が30・96%、全年代を通じた投票率も48・80%にとどまっている(総務省調べ)。
「日本人の政治への関心の低さに危機感を持った」と話す小林さん。昨年6月に帰国後、能條さんから5月に小田原市長選が行われることを聞き、「投票を通じて自分の意見を表すことの大切さを伝え、特に若者の関心を高めたい」と3月、同プロジェクトを2人で立ち上げた。
能條さんは「今回の新型コロナウイルスの影響で、より一層私たちの生活と政治が密接だと感じた人は多いと思う」、小林さんは「このプロジェクトが、一人でも多くの人にとって市長選や小田原市の未来について考えるきっかけになれば」と語った。
2人が作る特設HPは【URL】https://voteforodawara.studio.designで閲覧できる。
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