小田原市沼代の農事組合法人「俺たちのファーム」が5月9日、農産物直売所「ポンコツファーム」(小田原市小竹8の1)をオープンした。同法人が生産している地元特産品「下中たまねぎ」の認知度向上や新たな販路開拓などを目的とした取り組みの一環だ。
下中たまねぎはこの地域に吹き込む海風がもたらす昼夜の寒暖差によって、甘みやジューシーさに定評がある特産品。同法人は飲食店への提供や郵便局「ふるさと小包」でたまねぎの地方発送を行ってきたが、コロナ禍により販路が激減。これまで手薄だった地域での消費を増やそうと、直売所の開設に踏み切った。
同法人代表理事で直売所に立つ林やすなりさん(51)は「直売所を持ちたいと考えていたが、今回の状況が一つのきっかけになった」と話す。直売所ではB級品たまねぎを3個100円、1キロ50円などで販売。近隣農家からの季節野菜や西洋野菜、花物に加え卵なども並ぶ。
地産地消の足がかり
9日のオープン初日は150人ほどが来店するなど、上々の滑り出しとなったポンコツファーム。林さんは「下中たまねぎを日常の野菜として気軽に手に取ってもらう足がかりになれば。一時のブームにならないよう、地に足をつけた品ぞろえで地産地消を目指したい」と話す。
直売所は土曜と日曜、水曜の午前8時からオープン。詳細などは電話(【電話】0465・43・6880)かインターネット(https://www.facebook.com/ponkotsufarm/)で確認を。
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