小田原市の放課後児童クラブの運営が、10月1日から株式会社明日葉(本社/東京都港区)に委託される。民間委託は初で、期間は2023年9月30日まで、実施場所は片浦小学校子ども教室を含む小田原市内25カ所。
放課後児童クラブは、就労や疾病などにより保護者が放課後養育ができない児童に対し、生活と遊びの場を提供する施設。小田原市ではすべての小学校で空き教室を利用して開所しており、1993年度から市直営で運営してきた。小学校の児童数が減少し続けている反面、入所人数は毎年増え続けており、9月1日現在で1621人。指導プログラムの充実や開所時間の拡大が求められる中、市の体制で課題解決が難しくなったことから、今年3月の市議会で運営業務を民間に委託することが承認された。
6月に公募型プロポーザルを実施し、応募があった3社の中から東京都と神奈川県で保育園や学童保育などを運営している同社に決定。委託に伴い、これまで放課後(土曜、夏・冬・春休みなどは午前8時)から午後6時30分だった開所時間が前後30分ずつ拡大し、放課後(同午前7時30分)から午後7時となる。利用料金は月額7千円のままだが、午前7時30分から8時、午後6時から6時30分、6時30分から7時は、それぞれ30分間の利用ごとに100円の延長料金が必要となる。また、ICカードによる入退室管理システムを導入。児童の入退時の通知メールを保護者に配信する。専門家によるスポーツプログラムや料理教室なども実施していく予定。常駐する指導員の変更は原則ない。市教育委員会の担当者は「子どもたちがさらに楽しめる、安心・安全の環境を提供していければ」と期待を寄せている。
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