内閣府からエイジレス章を受章した 清水 勲さん 小田原市城山在住 77歳
遊びの中の学びが面白い
○…「友人から『内閣府のHPに名前が載っているよ』と連絡があり、跳び起きた」と目を丸くする。紙コップや牛乳パックなど身近な材料で自作したおもちゃの工作指導を小田原市内の保育所や小学校、高齢者施設で17年にわたり続けてきた活動が、「年齢に関係なく、生き生きと過ごす『エイジレス』の実践者」として表彰された。「活動を支えてくれた仲間たちと、何より妻に感謝」と頬を緩める。
○…「地元に仲間がほしい」と60歳で退職し、高齢者の生きがいの発見を支援する市主催の「おだわらシルバー大学」に入学した。そこで手作りおもちゃに出合った。大学仲間と子どもや高齢者への工作指導を始め、教える楽しさに夢中になった。「工作の中に『?』あると、子どもたちの興味は段違い」と昔ながらのカラクリなどをヒントにした創作おもちゃも生きがいの一つに。「家は材料だらけ、でも喜ぶ顔が見たくて」と笑顔だ。
○…商業高校を卒業後、自動車販売店に就職。「売っているだけでは面白くない」と、25歳で車の部品を扱うセールスエンジニアに転職した。販売で培った視点が生き、装備品を提案。「無理と言われると燃える」と徹夜作業もなんのその、提案してきたコーナーセンサーなどのパーツは今や標準装備に。「あったら便利と、乗る人に寄り添うことが大事」
○…50歳で小田原に転居。「ご近所付き合いはまつりから」と始めたお囃子も熟練の腕だが「70代はまだまだ若手」と練習に励む日々を送る。カメラ片手に各地の温泉を列車で巡る旅行が趣味で「被写体は妻」とのろける。今年産まれたひ孫の成長が何よりも癒し。「どんなおもちゃを作ろうかな」とワクワクが止まらない。
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