10月25日に投開票された箱根町長選挙は、前副町長の勝俣浩行氏(66)が飲食店経営の田村洋一氏(55)を195票差の僅差で破り、初当選を果たした。56年続いてきた副町長(助役)が町長に就く流れは継承された。
選挙選ではともに経済や新型コロナ対策、人口増などを掲げ、行政経験と民間感覚をそれぞれ前面に打ち出し争われた。20年ぶりの新人同士の戦いもあり、投票率は前回を28・75ポイント上回る63・46%ととなった。
午後10時45分頃、当選確実の一報が勝俣陣営に伝わると、事務所内は歓喜に沸いた。勝俣氏は「選挙戦は五里霧中で大変厳しかった。コロナの対策をしっかりやり、町民の生活を第一に守っていきたい」と語った。
勝俣氏は子育て支援のほか医療や福祉、防災対策などの取り組みに意欲を示し「観光面では道路や景観、公衆衛生を整えていきたい。選挙戦で訴えてきたブランドアップ大作戦もさっそく取り組みたい」と話した。
敗れた田村氏は支援者を前に「皆さんの期待に応えることができなかった」と頭を下げた。民間感覚を行政に反映させようと訴えたが及ばなかった。今後について記者からの質問に「4年後を目指す」と明言した。
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