(株)三上工業(小田原市寿町)に勤務する左官技能士・三上涼さん(21)が、11月13日から16日に愛知県で開催される「第58回技能五輪全国大会」の左官の部に神奈川県代表として出場する。原則23歳以下の技能者が40余りの職種で技能レベル日本一を競う大会で、来年3月に中国・上海で開催される国際大会の選考も兼ねている。
三上さんは、旭日双光章受賞の誠司さん(77)を祖父に、左官1級技能士として育成指導も担う司さん(48)を父に持つ左官を生業とする家に生まれた。元々は体育教諭を目指していたが、高1の夏に父の仕事を手伝ったことをきっかけに、面白さに目覚めた。「簡単そうに見えたのに、コテを使うのがこんなに難しいなんて」。マンションなど大型建築でも技術が役立てられていることも魅力だった。方向転換し、職人の道に進むことを決め、高校卒業と同時に祖父と父の経営する三上工業に入社した。「体で覚えるしかない」と、早くから場数を踏み、現在では職長を任されるまでに成長した。
「同世代の中で実力を試したい」と今大会への出場を志願。神奈川県左官業組合連合会から県代表に選ばれた。
左官の部には、全国から12人が出場し、現地で課題を制作し、スピードと仕上がりを競う。「伝統工法の魅力を広く伝えたい」と力強く語った。
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