緊急事態宣言に伴い、小田原市も1月12日から飲食店の時短営業要請期間に入った。感染拡大防止と経営の間で踏みとどまる飲食店の対応を取材した。(1月13日起稿)
飲食店が連なる小田原駅前東通り商店街では12日、33ある飲食店のうち半数が休業した。営業した店舗もすべて時短要請対象の午後8時に店を閉め、街灯だけが通りを照らしていた。
時短要請に協力する同商店街の創作酒場 三頭心の店長・照屋渉さんは「お店としては苦しいが、一刻も早い収束のために要請に従うことが必要。皆さんが安心して楽しめるようになるため、今は我慢の時だと感じています」と心境を語った。また、要請に協力すると同時に、日中の営業を始める店舗もある。昨年の宣言時に約100店が参加した「おだわらテイクアウト大作戦!!」の代表者、二見洋一さんは今回の宣言を受け、経営する居酒屋・彩酒亭 洞でテークアウトとランチ営業を再開する。二見さんは「飲食店には1日6万円の協力金が支給されるが、仕入れ業者や関係会社の経済を止めないよう、できることをしたい」と話している。
新成人に食事券
宣言解除後に向けた取り組みに動く団体もある。地元の生産者や飲食店が加盟する、小田原かまぼこ通り活性化協議会(田代守孝会長)と小田原地魚大作戦協議会(田川修三会長)では、県西2市8町の新成人対象に「新成人おめでとう&応援100万円大作戦」を実施。宣言解除後に改めてお祝いの席を設けてもらいたいという思いで企画した。1万円分の食事券を3000円で販売(先着100人・100万円分)。購入は誰でも可能だが使用は新成人を含む会食のみで、両協議会の15の飲食店で利用できる。田川会長は「地域の宝である新成人の方々を70%オフのお食事券で応援するとともに、地域食材に力を入れている飲食店を知ってもらえたら」と話している。購入は「GoToまるごと小田原」のサイトから。
小田原・箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|