箱根町仙石原と南足柄市矢倉沢をつなぐ県道731号線(通称・南箱道路)の建設が進められている。開通は今春を予定。
同道路は既存の林道(約10・9Km)を県道に格上げする構想の下、「自然環境」や「経済性」などを考慮しルートを選定。2013年度に整備が開始され、20年3月の開通を目指し進められてきた。しかし、19年に台風の影響を受け、神奈川県は道路の7カ所で崩落などを確認。また、20年の豪雨で1カ所の被害を確認するなど、復旧に時間を要したこともあり当初の開通予定から大幅に遅れていた。
現在、被害を受けた1カ所を除き、完了もしくは完了の目途が立っている。県西土木事務所の担当者は「標高が高い場所の道路なので、今後の気象状況にもよるが、春の開通を目指したい」としている。
代替道路、観光振興に期待
近辺を走る国道138号線は、台風19号による土砂崩れの影響で小塚入口バス停から碓氷洞門の約2・8Kmが約2カ月半通行止めになり、地域住民や観光に大きな影響を与えた。整備中の南箱道路の開通は災害時の代替ルートとして期待の声も大きい。
箱根町都市整備課の担当者は「足柄上地域と広域連携や新たな観光振興につながる可能性がある」と話した
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