中学生以下の囲碁日本一を決める「第24回ジュニア本因坊戦」の全国大会(主催/毎日新聞社)が3月20日と21日に都内で行われ、竹内怜櫂(れいる)君(13・小田原市栢山)が初優勝を果たした。
全国大会には10地区22大会を勝ち上がった32人の代表が集い、それぞれ5局を戦った。
竹内君は、小学6年生で出場した「文部科学大臣杯少年少女囲碁大会」で小学生の部全国5位にもなった実力者。ジュニア本因坊戦は、昨年11月の神奈川大会で準優勝し全国への出場権を得た。
最近調子があまり良くなかったといい、全国大会1日目で2勝したものの「優勝はあまり意識しなかった」。2日目も2連勝すると、大阪代表との優勝決定戦を大接戦の末に制し(白8目半勝ち)、ジュニア日本一のタイトルを手にした。同世代のライバルを相手に破竹の5連勝も「ほとんどギリギリだった」と淡々と振り返りながら、「我慢強く打てたのが良かった」と笑みをこぼした。
囲碁教室に通っていた姉の影響で、3〜4歳でルールを覚えた。自身も教室に入り、6歳から本格的に取り組み始めるとめきめき上達。小学生で地域の碁会所の月例会、地方大会などに出場し、大人を相手に何回も優勝している。
「序盤に打ち方がいっぱいある」。盤上に無限に広がる世界に魅力を感じている。詰碁の本を読んだり、インターネットで毎日2〜3時間対局したりと日々の鍛錬を欠かさない。憧れは江戸時代の棋士・井上幻庵因碩(いんせき)。「戦う棋風。自分も打てるようになりたい」。将来の目標は「棋士として活躍したい」と目を輝かせた。
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