日本人で初めて国際的な映画音楽コンクールでトップ10入りした 古屋 沙樹さん 南足柄市在住 30歳
海外でも通用する楽曲を
○…都内の企業で、映画やスマートフォン向けゲームなど、これまでに10作品以上の楽曲の制作に携わる。一方で、新たな取り組みとして個人的に力を入れるのが、海外のテレビやCMで使用される曲作りだ。「いずれはハリウッド作品のような大きな仕事に参加したい」と前を向く。
○…2017年に子ども向けのアニメ番組のコンペで自分の楽曲が採用され、作編曲家として本格的に活動を開始。さまざまな曲に触れる中、いざ海外に目を向けてみると「日本の曲との違いは歴然。重厚で低音の音に仕上げられた作品に衝撃を受けました」と目を見開く。現在はパソコン用の音楽ソフトを駆使し、海外のテイストに近づけるための音作りにも力を入れる。今春には、世界中からの参加がある海外のコンテスト「オティコンズ学部国際映画音楽コンクール」で、日本人として初めてトップ10入りを果たした。
○…音楽教室の講師をしていた母親の影響もあり、3歳から電子オルガンを学び始めた。幼いころから好きでよく見ていたディズニー映画や、中学校の吹奏楽部で編曲の面白さを知り、次第に「映像音楽を作りたい」との思いが高まっていった。小田原高校から東京藝術大学に進学し、作曲科を専攻。卒業後も音楽ソフトを使った音作りや、知人からの依頼による編曲に携わるなどし、力をつけていった。
○…「家族が見ているテレビの音が耳についちゃって。職業病ですかね」と頭をかく。息抜きにと、高原などに足を運び「ぼーっとすることが最近のルーティン」になっている。もともと旅行が好きで「海外に一人で行くことも苦ではありません」とにこやか。世界に名前を轟かせる日も、そう遠くはないのかもしれない。
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9月28日~11月5日