(一社)小田原歯科医師会の会長に就任した 安西 由充さん 小田原市成田在住 53歳
停滞防ぎ、一歩を踏み出す
○…地域の歯科口腔保健や緊急医療などに組織力で対応する小田原歯科医師会。会長就任は「これまで担当してきた訪問診療部門で築いた行政や医療機関との調整役の延長」と気負いは見せず。知らない領域に取り組む楽しさや、診療所にいるだけでは会えない人との交流といった経験が、コロナ禍で生じたさまざまなコミュニケーション不足を払しょくする。
○…30代で父親の歯科医院を継いだが「実は面白さを見い出せなかった」。いつまで続けるか悩む中で、ふと参加した歯学博士の講演会。口の中のトラブルをすべて解決できる医師になれ、医療機関の診療科同様、「口腔科」との意識を持てと説く講演に衝撃を受けた。「抜く、詰める、被せる仕事という感覚が一変させられた。もうショックで家族にも分かるくらい変わってしまいました」と当時の激変を大笑いで振り返る。
○…12年前の歯科医師会理事就任以降は日中の会議や論文の執筆作業などが重なり、ゴルフやロードバイクは趣味から削除。「時間の作り方を考えるようになり、診療の効率化にもつながった。家事にはほぼ参加していないので、家族の協力あってこその自分。子どもも父親の背中だけ見てよく育ってくれた」と白い歯を見せる。今は年に1、2回、携帯電話も持たない一人旅で束の間の休日を楽しんでいる。
○…意識の高まりとともに虫歯は少なくなり、来院者の減少はコロナ禍で拍車が掛かる。「治療のみにこだわっていられない状況だからこそ、口の中全体を診られる人材にならないと」。組織に「停滞ではなく一歩を踏み出す意識」も伝えたいと考えを巡らせる。「設立から100年が経ち、改めて地域に育てられたという思いで、頼りになる組織にしていきたい」
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