神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

唯一の銭湯に浸かる 昭和レトロ、中嶋湯

文化

公開:2022年2月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
開店準備をする店主(上)、湯を沸かすバーナー(左)、なじみの風呂桶(右)、浴場(下)
開店準備をする店主(上)、湯を沸かすバーナー(左)、なじみの風呂桶(右)、浴場(下)

 (一社)日本記念日協会が2月6日を「お風呂の日」と制定している。1934年創業、小田原市で唯一となった銭湯「中嶋湯」の湯に浸かりながら店主加藤隆裕さんの話を聞いた。

 ジェットバスのボコボコという音が時折、加藤さんの話を遮る。「コロナでお客さんは半分になってしまってね」。約10年前に父親から経営を継いだ加藤さんは、コロナ禍の苦悩を振り返った。公衆浴場法の「物価統制令」で入浴料金が値上がりし、中嶋湯でも2020年4月から大人450円となり、毎日来ていた人が1日おきになったという。「温泉はお湯を楽しむところだが、銭湯は体の汚れを落とすところ。自宅にお風呂がない人もいるから」とコロナ禍でも営業を続けている。

 利用者は常連が6〜7割で、若い人も多いという。中には銭湯のマナーやルールを知らない人もいる。古き良き銭湯の文化を守り続けることは難しい。

助けを借りながら

 60年代には小田原にも24軒の銭湯があったが今では1軒が残るのみ。改修・改築を重ね、家族経営で守ってきたが、最近は内装やバーナーの修理を請け負ってくれる業者も少なくなった。「バーナーは親しくなったお客さんに直してもらった」。湯を沸かす燃料は廃油がメインで、地域の企業から仕入れている。昭和初期から続く趣のある銭湯。「周りの助けを借りながらできる限り続けていきたい」と思いを語った。湯上りは瓶入り牛乳でほっと一息。

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

アートで迎える新春

アートで迎える新春

NEW新九郎で 20日まで

1月15日

震災に向き合う温かな作品

震災に向き合う温かな作品

小田原シネマ館で上映中

1月14日

忍者を養成、講座受付中

小田原市観光協会

忍者を養成、講座受付中

  男性限定 殺陣ショー等出演

1月13日

課題解決、一歩ずつ

課題解決、一歩ずつ

湯河原町 内藤喜文町長

1月11日

災害対策冊子を市議会に

減災を考える会

災害対策冊子を市議会に

1月11日

小田原JC新年度人事

小田原JC新年度人事

理事長に室伏氏

1月11日

あっとほーむデスク

  • 1月11日0:00更新

  • 12月21日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 1/Fゆらぎ

    元セリエA記者・佐藤貴洋がFリーグ解析

    1/Fゆらぎ

    1/fゆらぎのような「五感に響く心地よさ」をFリーグで

    1月11日

  • 1/Fゆらぎ

    元セリエA記者・佐藤貴洋がFリーグ解析

    1/Fゆらぎ

    1/fゆらぎのような「五感に響く心地よさ」をFリーグで

    1月4日

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月15日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook