居神神社(小田原市城山)に祀られている戦国武将、三浦大介荒次郎について研究している今井則道さん(72・横浜市)が3月15日、『居神 三浦大介荒次郎御伽話』(文芸社)を出版した。
1495年に小田原城を制圧した後、相模進出に乗り出した北条早雲。武蔵国南部や相模国の武将たちがひれ伏す中、最後まで抗った武将が三浦大介荒次郎だった。今井さんは「荒次郎は2万の敵陣に対して130の兵隊で臨み、1516年に21歳で亡くなった。負ける戦いに臨み、最後まで義を貫いた人」と話す。幼少期の友情や、厳しい鍛錬のエピソードなどを盛り込み、荒次郎が強くなるまでの物語を歴史的な背景と重ね合わせて著している。
これまでもさまざまな武将を調べてきたという今井さんは「この人の物語はスペクタクルでものすごい。デカくて強くて何でもできる、大リーグの大谷翔平選手をイメージして書いた」と話す。一騎当千で一人で何百人もの敵兵を倒していく荒次郎の戦闘場面は豪快で、心理的な描写も合わせて臨場感を持って描かれている。「文献を参考にしながら妄想を膨らませたフィクション。日本人の好きなヒーロー像が描かれていると思う」と話した。
書籍は四六判で全292頁。税込1650円。購入は文芸社のホームページやインターネット通販サイトで注文できる。
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