城下町の勇壮な時代絵巻が、3年ぶりに復活する。小田原市観光協会(外郎藤右衛門会長)は「小田原北條五代祭り」について、今年は名称を「北條五代 歴史と文化の祝典」として5月3日(火)に開催すると発表した。
市内最大の観光イベント「小田原北條五代祭り」は、新型コロナの感染拡大を受けて2年前は中止、昨年は規模を大幅に縮小して行われたがパレードは中止だった。
新型コロナウイルスの感染拡大防止を踏まえ、今年は市外から観光客を呼び込む観光イベントではなく、「北条時代の歴史や文化を通じて領民のために善政を行った五代を称える行事」とした。
内容も、観客の密集や集中の抑制に注意が払われている。パレードは武者隊のみで、人数を通常の約1700人から約250人に減らし、コースも約2・7Kmから約2・1Kmに短縮する。「自宅でも楽しめるように」(同協会)、J:COM西湘とFMおだわらでの放送やオンライン配信も予定している。
オープニングは小田原三の丸ホールで、第1部は北條太鼓の演奏や北条五代をテーマにしたシンポジウム(事前予約制・オンライン配信)、第2部は市内学生による吹奏楽演奏(オンライン配信のみ)を行う。
外郎会長は「しっかり新型コロナ対策をすれば観光行事が実施できることを示し、社会のにぎわいを取り戻していきたい。皆さんの気持ちを明るくしていきたい」と思いを話した。
守屋輝彦小田原市長は「新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模を縮小し、小田原を代表する観光事業を実施できることを喜ばしく思っています。久しぶりの小田原らしいゴールデンウィークを、市民の皆さまと楽しむと共に、地域経済活性化の契機となることを期待しております」とコメントした。
同協会では、最終的な実施の可否について、新型コロナの感染状況等を踏まえ数週間前までに決定するとしている。
なお、例年同祭りに合わせ二の丸広場で行われる「北條六斎市」と「小田原城名物市」は、今年も中止が決定している。
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