初夏の澄み渡る青空と、みずみずしい新緑。箱根湯本の温泉旅館、吉池旅館の庭園「山月園」はこの時季、青葉若葉に彩られている。同旅館の施設管理課長の高嶋宏一さん(42)は、樹木や花々の手入れを行う傍ら、入社以来15年間にわたり自前のカメラで写真を撮り続けている。
山月園は1904年、三菱財閥2代目総師・岩崎彌之助の別邸の庭園として完成した。約1万坪の敷地に約300種の植物が茂り、池泉を回遊する散策路が整備されている。年間を通じて一般公開されており、高嶋さんは「室町時代の灯籠や本小松石など、日本中から一流のものを取り入れて造った庭園。四季折々の魅力を楽しんでいただけたら」と話している。
山桜、新緑、紅葉、雪景色も、「一度として同じ色は出ない」と、高嶋さんは庭園や温泉の歴史と魅力を伝えるために、撮影した写真で案内冊子を製作。フロントで無料配布されている。
また、1年ほど前から動画撮影にも挑戦。ドローンの操縦も覚えた。「写真とは勝手が全然違う。動きがあるところが面白い」と、動画は吉池旅館公式YouTubeで配信している。
ホタルの季節はライトアップも
吉池旅館ではホタルが舞う時季に合わせ、5月28日(土)から7月10日(日)までライトアップを実施する。6月中旬まではゲンジボタルを、中旬以降はヘイケボタルを観賞できる。
開園時間は午前9時〜午後9時30分最終受付(7月11日(月)以降は5時)。入園料は大人500円、2歳〜小学生200円、2歳未満無料。(問)吉池旅館【電話】0460・85・5711
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