コロナ禍で中止を余儀なくされていた小田原、箱根、湯河原、真鶴エリアのさまざまな観光イベントや学校行事などが「3年ぶり」に再開されている。今年度に入り、地域の活動が再び動き出しつつある。
小田原市内最大の観光イベント「小田原北條五代祭り」は今年「北條五代 歴史と文化の祝典」として5月3日に開催された。2年前は中止、昨年は規模縮小での実施となったが、今年は感染対策を講じながら、武者隊パレードを3年ぶりに再開。その雄姿に沿道から拍手や声援が送られた。
主催した市観光協会は、社会のにぎわいを取り戻そうと開催準備を進めたという。同会の外郎藤右衛門会長は「1、2年やらないとノウハウが失われてしまう。今回パレードを実施したことで、地元だけでなくほかの市町からも『勇気をもらった』との声が届いた。今後も、コロナ対策をしながら歩みを進めていきたい」と言葉に力を込めた。
制限無しの総会も
(公社)県宅地建物取引業協会小田原支部では、毎年継続している総会について昨年、一昨年は密を避けるため、委任状による書面決議をメインとしてきた。今年、コロナ感染対策を施して小田原三の丸ホールで開いた総会は、3年ぶりに制限を掛けずに実施。同支部の藤井香大支部長は「まだ参加に慎重な会員もいるが、制限を掛けることなく新しい市民ホールで開催できて良かった」と語った。
全校で修学旅行
学校現場では今月、小田原、箱根、湯河原、真鶴の公立小中学校全校が修学旅行を実施。コロナ下では、多くの学校で中止か規模を縮小した代替行事を行っていたが、全校での実施は3年ぶりとなった。
真鶴町の纐纈(こうけつ)仁志教育長は「校外で学習することは、子どもたちにとってとても大きな財産になる。コロナ対策を十分にした上でさまざまな事業が再開し始めた。良い方向に向かっていると思う」と話した。
小田原・箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|