教室に響く、子どもたちの元気な声。天井には星空が投影され、机には手作りの野菜スタンプが並び、ピアノが楽し気に音を弾ませる。小田原短期大学の保育演習室で7月13日に開かれた2歳児を対象とした「おだたんくらぶ 幼児教室」の一場面だ。同大学が運営する「乳幼児研究室所」(宮川萬寿美所長・野津直樹副所長)が企画している。
大学には、食物栄養学科・保育学科が設置されており、教育機関であると同時に、栄養士や保育士などの免許・資格取得に向けた養成校の側面も持つ。学生への教育活動に携わる一方で、教員の持つ専門的な知識を地域で生かし、「実践即研究」ができる場を作ろうと、教職員が中心となり2015年に同研究所が発足した。
「学校という大きな組織の中では、すぐに新しい活動をすることが難しいが、研究所では各々が特色あるプロジェクトを立ち上げ展開できる」と宮川所長は話す。
企業、行政とも協働
これまでに富士フイルム(株)との「甘藷の葉を用いたレシピの開発」やイトーヨーカドー小田原店での「澄まし汁の適塩試食」など地元企業や、おだぴよ子育て支援センター(ミナカ小田原6F)での「赤ちゃんひろば」など行政とも協働し事業を展開。
また、発足以来、「幼児教室」と「臨床発達相談」に取り組み、1つのテーマから身体、造形、音楽の表現を通じて、子どもの発達に応じた遊びや親子の生活の仕方を開発・実践・発信している。幼児教室に参加した保護者は「家では思いつかない遊びも多く役立つ」「就園前に同年代とふれあえる」と感想が寄せられている。発達相談では、関連機関から紹介を受けた保護者に対応している。
現在、教職員など30人が所属。子どもの対応に困っている地域の保護者を対象とした「ペアレント・トレーニング」や「現職保育者研究会」、「絵本プロジェクト」など、幅広く実施している。今後は、部門ごとの活動を発展させ、より地域に還元していくという。
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