10年以上休止していた小田原市の社会人硬式野球チーム「小田原フレンドリークラブ」が今夏、民間企業の運営協力により活動を再開する。野球を続けたい選手と企業の人材雇用をマッチングさせ、地域貢献もしながら「地元から都市対抗野球出場を目指す」という新たなチャレンジだ。
チーム運営に参画するのは横浜市で運送業を営む合同会社リベラック(横山祐弥代表)。選考会などで採用し、同チームで登録した選手を同社が雇用することで「働きながら野球を続ける」仕組みを提供する。
インターネット通販の普及などによる運送需要拡大で、同社も人材確保が課題となっている。横山代表や幹部社員が元高校球児だったこともあり「企業として野球に携わることで、選手の挑戦が続けられる環境を」と、昨年初頭からチーム創部を計画。新規チーム参入の障壁などもあり、(公財)日本野球連盟に所属するフレンドリークラブの活動再開に協力するかたちで運営計画を実現させた。
同チームは総合型地域スポーツクラブ「小田原フレンドリークラブ」の社会人野球部として2007年に創部。4年ほど活動したが、その後は休部状態となっていた。
クラブの井藤隆司代表は「少年野球の受け皿として立ち上げた社会人組織だったので、休部していた期間中も悔しさや心残りの気持ちがあった。社会人のクラブとして再び活躍することで、地域で野球をやっている子どもたちの憧れや目標になってほしい」と期待を込める。
小田原球場で選考会
チームは新たに中日ドラゴンズなどでプレーした武山真吾氏を監督に招へい。小田原を拠点に都市対抗野球出場を目指す。あわせて地域の少年野球大会に関わるなどの地域貢献も行っていく。
また始動に際し7月28日(木)午前10時から小田原球場で選考会を行う。問い合わせはリベラック坂本さん【メール】genta.sakamoto@libeluck.co.jp。
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