地域活性やまちづくり活動を進める小田原青年会議所(JCI小田原)が9月16日から23日の8日間、小田原市と箱根町で国際アカデミーを開催した。海外からの参加者を迎えるにあたり、前半の3泊4日はホストファミリーが日本の家庭生活を提供した。記者もホストファミリーを初めて体験した。
国際アカデミーは日本青年会議所が世界各国から20〜40歳の若手経済人を招き、リーダー研修や交流を深めるプログラム。35回目となる今回は、JCI小田原が実行委員を務め、69カ国から69人が参加し、小田原市と周辺自治体の37世帯がホームステイを受け入れた。
小田原市内の我が家に来たのは、ブラジルでIT関連会社を経営するラファエル・ビリビオさん(39)。9月16日のホームステイマッチングで、ポルトガル語で作ったウェルカムボードを掲げて家族で出迎えると、喜びを全身で表現してくれた。まずは食卓を囲み、かまぼこと地酒で乾杯。お互いに片言の英語ながら、サッカーや登山、F1など共通の趣味も多く、陽気に会話が弾んだ。驚いたのは、ブラジル人にとって200Kmの距離は「近い」ということ。サッカー観戦に、200Km車を走らせるのが日常だという。国土が日本の22倍以上あるブラジルは、感覚のスケールも大きい。
台風接近で遠出が叶わない分、箱根寄木細工のクラフト体験へ。皆で夢中になり、思いがけず地元で楽しい思い出づくりができた。富士山が見えなかったことが心残りだったが。
賑やかに過ごした4日間はあっという間で別れるのが寂しかったが、海を隔て地球の反対側でもメールやSNSでつながれる。また最終日に行われたフェアウェルパーティーではすべての海外参加者とホストファミリー、通訳ボランティア、全国各地のJCIメンバーが小田原城本丸広場に集い交流も。ホストファミリー同士のLINEグループもでき、感動を共有するつながりが地域にできた。
実行委員長を務めた田中雅久さん(39)は、「ぜひ関係を継続して交流を広げてもらえたら。JCI小田原の地域ビジョン『世界を感動させる観光文化都市を目指して』今後も良い影響を市民に与えられる活動に取り組んでいきたい」と話した。
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