建学120周年を迎えた新名学園 旭丘高校の理事長 学園長 学校長を務める 水野 浩さん 小田原市清水新田在住 84歳
世界と向き合う成長を
○…10月1日の学園創立120周年を主宰した新名学園の理事長。県下84私学のうち10番目に創立。卒業生は3万9千人を越えるという。記念式典には、学校教育関係者に政・経・行政、地域の自治会代表など多彩な来賓が参列した。「地域に支えられ120年間生き続けた学園。改めて教育は地域社会のもの。建学の精神の今日的意味を噛みしめたい」と旭丘高校学校長の立場で語る。
○…式典後一息つく間もなくモンゴルへ渡り、姉妹校を訪問。相撲部への留学生候補者の実技試験に立ち会うなど多忙な日々。「日本とモンゴルどちらの子どもたちも現在の地球時代に、世界の人々との共生を意識する育ちが感じ取れた」。モンゴルでは、ウブス地域の五輪委員会から表彰を受ける嬉しい収穫も持ち帰った。
○…生まれは東京神田。国民学校3年以上の学童疎開を避け、母親の実家がある小田原へ。小田原高校卒業後は「人生の迷いの時」として、「求道と闘病」の日々を過ごした。そんな過去を振り返る一方、「妻と独立した子らの3家族、それぞれ2人の孫が可愛くて」。この時は柔和な雰囲気に包まれた。
○…ネット社会や情報社会の発達などにより、地域と世界、その課題までが地続きとなった”グローカル”な現代。次の10年に向けて思うのは「多様な生き方を認め合い、人類や世界の課題に応えられる人間を育てること」と明確だ。「学校の主人公は生徒。この考えを持ち続け、学校づくりを前へ進めていけることに幸せを感じる。学校は子ども・生徒の発達と成長の場。この考えを持ち続け、まず来年度は教学部門の世代的継承を確かなものとしたい」。終始みせる柔和な表情の中にも教育への信念は揺るがない。
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9月28日~11月5日