地域「発」の起業を推進する県の「HATSU 起業家支援プログラム」で選ばれた、起業準備者(チャレンジャー)10人が10月6日に発表された。委託事業者(一財)八三財団(小田原市)が5カ月間の支援を行う。
今回選ばれたチャレンジャーは、同財団が市の委託を受けて9月30日に開設した新しい働き方推進拠点「ARUYO(アルヨ)ODAWARA」(栄町)を無料で利用できるほか、専門家への起業相談などの支援を受けられる。
18日にはチャレンジャーの森重太良さん(27)と高杉涼平さん(26)が拠点を訪問し、事業プランを深めた。2人は小田原高校出身の同級生で、一般企業に勤めた後、起業を目指し同プログラムに応募。それぞれ「趣味に特化した宿泊施設の創出」「デジタルを駆使したラストレター(遺言書)提供サービス」の事業化に取り組む。十人十色のプランを掲げるチャレンジャーは来年3月の成果発表会に向け準備を進める。
同財団は新しいビジネスモデルが生まれる拠点になるよう、コミュニティ形成に特化した運営を目指す。担当者は「地域経済の未来の種を植えられるよう力を尽くしていきたい」と話した。
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