入込観光客数が回復傾向にある箱根町は10月、全国旅行支援の後押しもあり国内の個人旅行客を中心にコロナ禍前の賑わいを取り戻しつつある。入国規制緩和後、外国人旅行者数も徐々に増えている。
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箱根町観光課によると、旅行代金のうち40%(最大8000円)を補助し、土産物購入などに利用できるクーポンが付与される全国旅行支援が始まった10月11日以降、「一気に観光客が増えている」という。
200部屋を有する湯本の温泉ホテルは、満室になることはないもののコロナ禍前と比較して「80%の稼働」に。予約担当者は「コロナ感染を警戒しているのか、直前で予約する人が多い」という。和菓子店は「土産物の購入は以前に比べ少量に留まる傾向にあるが、イートインやテークアウトなど現地消費が増えている」と話す。
箱根園水族館や駒ヶ岳ロープウェイなどを運営する箱根園は、新型コロナ・台風19号被害前の2018年度と比較して10月は95・4%まで戻ったという。ロープウェイは同比62%で、「残り38%はインバウンドと団体客数に相当する。インバウンドが戻っているのは確かだが、コロナ禍前と比較するとまだまだ少ない」と分析。全国旅行支援は12月20日までの予定だが、「効果が大きいので延長に期待する」と話している。
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