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ロケ地誘致で露出度アップ オール湯河原体制で3年目

経済

公開:2022年12月10日

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ロケ地相談や撮影の立ち合いなどを担当している町観光課の加藤宏翼さん
ロケ地相談や撮影の立ち合いなどを担当している町観光課の加藤宏翼さん

 旅番組やグルメ番組などで見かけることが多くなった湯河原町の街並みや店舗。東京から電車で約60分、身近なロケ地として湯河原町の人気が高まっている。

 「湯河原は都心からすぐの場所に、温泉、山、川、海と自然が揃う。これまでもロケの問い合わせがあったが、各々で対応していたため、露出のチャンスを逃していた」と話すのは、町観光課職員。そこで、観光協会、商工会、町役場などが協力して、2020年に「湯河原ロケーションサービス」を発足させ、窓口を一本化、ロケ対応の受け入れを強化した。

 ロケ地検索サイト「ロケなび!」にも登録し、「幕山公園」や「福浦漁港」などの名所をはじめ、「土産物屋」「雰囲気のいいバス停」など、町内の撮影可能な場所を網羅。ワンストップで撮影相談ができるほか、エキストラやロケ弁、ケータリング協力にも対応し「ロケ隊も癒されるまち」として業界で認知されるように。

広告効果は7億円越え

 コロナ禍で遠方ロケが困難となった背景も追い風となり、撮影の問い合わせも初年度42件、次年度は80件と倍増。町によるとメディア露出による広告換算効果は7億6千万円以上だという。情報番組だけでなく、ドラマや映画・CMも増えており、職員がロケに立ち会う際には、まちの魅力を伝えることで、追加ロケが決まったケースも。放送日が決まると町民にもリリース。「自分のまちが映っててうれしい」と喜びの声が届き励みになるという。また、これまでの実績をまとめた冊子「湯河原ロケ地さんぽ」も作成し、観光誘客にも活用している。

 3年目となる今年度はロケ地の見どころを集めたDVDを制作し、映像制作会社などに配布。さらに町の特色を生かした弁当を出演者や撮影班に提供する「ロケ弁プロジェクト」も立ち上がった。観光課は「メディアへの露出でまちの魅力が伝わり、観光、その先の移住、定住のきっかけになれば」と期待を込めている。

ロケ地誘致で露出度アップ-画像2 11月に開かれたロケ弁プロジェクトの試食会の様子。町内の8飲食店が参加
11月に開かれたロケ弁プロジェクトの試食会の様子。町内の8飲食店が参加

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