湯河原小学校の開校150周年を記念したイベントが12月3日に催され、同小の児童約300人が校内の壁8面とパッカー車4台をキャンバスに、水性塗料で筆を走らせた。
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同小の150周年記念イベント実行委員会が企画。初めはパッカー車だけの予定だったが、児童数に対して描くことのできる面積が小さいため、壁も使いたいと校長に提案したという。北村和裕校長は「子どもたちの心をときめかせることができないか考えていた。絵は残り、学校の財産になる」と快諾した。
当日は、ペンキで自由に絵を描くワークショップを全国で開催する画家SHOGENさんを招いた。「描いてはいけない場所に、コロナで塞ぎ込んでいたものを爆発させることが大切」と、下書きせずにとにかく描くことを促した。初めての経験に胸を躍らせる児童ら。「描き始めると何かに見えてくる」「てきとうに描けばきれいになる『てきとうアート』」「遊園地より楽しい」と声を弾ませ、余白を残すことなく絵で埋めた。
絵は約10年残るという。実行委員で湯河原で温泉宿を営む深澤里奈子さんは「自分のアートが残ることは素晴らしいこと。卒業後も見に来てほしい。また、地域のパッカー車に目を向けて、ごみの削減や分別について考えるきっかけになれば」と話した。
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