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湯河原町長選 新人破り冨田氏が5選 「変化」より「安定」に票

政治

公開:2023年4月29日

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支援者と万歳をする冨田氏(中央)=報告会場
支援者と万歳をする冨田氏(中央)=報告会場

 任期満了に伴う神奈川県湯河原町長選挙が4月23日に投開票され、現職の冨田幸宏氏(65・無所属)が新人の土屋由希子氏(40・無所属)を破り5回目の当選を果たした。

 現職の冨田氏は、選挙戦で「(コロナ禍で途切れた)人と人とのつながりを取り戻すことこそが私に課せられた役目」とし、多選批判の声もある中で16年の強みとして「信頼と安定した政治」を訴えた。

 午後10時20分頃、当選確実となった冨田氏は、町内の報告会場に姿を現し、支援者の拍手に包まれた。壇上で「私にとって最後の4年間。ハード面の整備、中学校給食、子育て支援、高齢者の応援へと経済政策を進めながら、人と人との温もりが感じられる湯河原らしさを一緒に作りたい」と話した。最終的には前回町長選(19年)より203票伸ばし6166票を獲得した。

 一方、土屋氏は「よりスピード感を持った町政を実現させたい」と湯河原町議を辞職し町長選に挑んだ。「住む人に優しい湯河原町」を目指し、助産院の誘致、中学校給食の実施、役場内へのPR課設置などを訴え、「チェンジ」をテーマにSNS等でも情報発信にも力を入れてきたが、及ばなかった。

 選挙事務所で支援者と共に情勢を見守っていた土屋氏は、敗戦が決まると「残念ながら自分がパズルのピースに合わなかった」と述べ、「選挙にはもう出ないが、助産院プロジェクトに関しては引き続き携わっていきたい」と話した。

 当日有権者数は2万877人(男性9729人、女性1万1158人)。投票率は52・58%で前回の町長選(19年)を3・52ポイント上回った。

敗戦の弁を述べる土屋氏
敗戦の弁を述べる土屋氏

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