「クラフトビール」も、地域のサステナブルの輪に――。
小田原市栄町のビール醸造所「小田原ガレージブリューイング」が、ビール製造で発生する麦芽やホップの搾りかすをたい肥づくりに役立ててほしいと提供を行っている。この”ビールの素”は現在、上府中公園(市内東大友)の植栽などで活用が始まっている。
今年5月にオープンした同店では1回の醸造で約200リットルのビールを製造しており、その際に70kgほどの搾りかすが出ている。「開店当初は産業廃棄物として出していたので、処分負担と合わせてもったいないなって気持ちがありました」と話すのは同店の武藤浩さん。
そんな折、客として立ち寄ったのが、小田原市事業協会の日下部昌克さん。雑談で搾りかすの話題が挙がり、日下部さんが管理運営に携わる上府中公園のたい肥づくりで試験導入したところ「落ち葉などを使って時間をかけてたい肥を作っていたが、搾りかすに含まれる水分や酵母の効果で発酵が早い」(日下部さん)となり、資源の有効利用策として活用がスタートした。
定期的に生まれる搾りかすは希望者がいればほかにも提供したいという武藤さん。「これを肥料に地元産のレモンやミカンが獲れて、その果実を使ったビールができたら」と地域の循環に向けた展望を話している。
■小田原ガレージブリューイング…小田原市栄町3の5の18/【電話】0465・55・9510
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