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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2023.07.15

「海の家ないとまずいっしょ」
御幸の浜に今夏も開設

  • 新調した看板を持つ福田さん

  • 昨年の海の家(左)と、そこに集まる海水浴客

 御幸の浜海水浴場はきょう7月15日、海開きを迎える。新型コロナが5類に移行したことで、ビーチは海水浴客でにぎわうことが予想される。海岸に集まる人々の楽しみをより一層盛り上げるのは、御幸の浜で唯一の海の家「Beach House SunShine」だ。

ゼロから組み立て

 海の家は通常の店舗と違い、シーズンが終わると解体される。そのため、毎年組み立てに費用や人手が必要となる。昨年から「Beach House SunShine」を運営する福田眞章さんは、ライブラウンジSPATS(小田原市栄町)のオーナーバーテンダーでもあり、「毎年開業と廃業を繰り返す店なんてない。大変でもあるが、面白いところでもある」と話す。県や保健所への申請から店舗の組み立て、電気・ガス・水道などのインフラの整備まで、約1カ月半で行いオープンを迎えるという。じりじりと日が照り付ける中で、地元のボランティアの助けを借りながら準備を進め、今日の海開きを迎える。「提灯をぶら下げて海の家っぽく、ボトルを並べてBarっぽく」、最後まで外観のデザインにこだわった。

ここからが本番

 8月20日(日)までの海水浴場開設期間、海の家は原則毎日営業する(悪天候時は休み)。かき氷や生ビールなど定番のほか、チップスやソーセージソテーなどこだわりメニューも販売。昨年に続き、海までのタクシーの領収書1枚につき1ドリンクをサービスする。駅から海岸までの回遊性を高めようという試みだ。また、FMおだわらで毎朝海の状況を生中継する。

海の家を次につなぐ

 「Beach House SunShine」の前身は1978年に開店した「海の家サンシャイン」。海水浴客の減少や後継者不足で海の家がなくなる中、最後の1軒になるまで営業を続けていた。2019年を最後に一度、歴史に幕を閉じたが3年ぶりの海開きとなった昨年、福田さんが継承した。「存続させることが大事。お金も人手も必要になるから、来年もできるかは分からない。でも、海開きする浜に海の家がないとまずいっしょ」。楽しみを与えることのほか、海水浴客を見守る使命も感じている。「小田原のきれいな海をたくさんの人に知ってもらい、できれば次の世代につなげられたら」。営業情報などの詳細はFB「御幸ヶ浜 海の家サンシャイン」。

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