任期満了に伴う次期市長選(2024年5月12日告示・19日投開票)に11月18日、前小田原市長の加藤憲一氏(59)が無所属で立候補すると正式に表明した。同選挙への立候補表明は初めて。
同日、小田原駅前で支援政治団体主催の街頭演説会で出馬を明言。その後、市内で記者会見を開き「市民の命と暮らしを守るため、市政をまっとうな状態へ再構築する」などと出馬を決断した思いを説明した。
政策では、子育てや高齢者、障害者への支援など「いのちを育て支える」ことが行政の最も重要な役割として、ケアタウン構想の立て直しなどを推進するとした。現市政に対しては、財源の裏付けが見えない大型開発案件や必要性や理念的意義の乏しい事業などが進められていると批判。小田原少年院跡地を候補地とするゼロカーボン・デジタルタウン構想を見直す考えを示した。
通算4期目への挑戦となるが「市政の立て直しは短期間で済まない。期数を自ら限定せず、やるべきことをやり遂げる」と述べた。
加藤氏は2008年の市長選で初当選。3期12年務め、20年の前回市長選で守屋輝彦現市長に敗れた。小田原高校、京都大学法学部卒。
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