小田原城址公園の本丸広場で飼育されているニホンザル7頭が東筑波ユートピア(茨城県)に譲渡されることを受け、12月13日(水)にお別れの会が開かれる。サルは14日に譲渡先へ向かい、これにより小田原城の動物園は70余年の歴史に幕を下ろす。
城内にある動物園は1950(昭和25)年、市制10年を記念して開かれた「小田原子ども文化博覧会」の施設を再整備して開園。現在のサル舎で暮らすのは、76年に多摩動物公園から来たニホンザルの子孫。
近隣の園児や小学校の遠足先としても親しまれた同園。88年には飼育する動物数が最多となり、人気者のゾウ「ウメ子」やライオン、ツキノワグマなどほ乳類28種(108匹)、クジャクなど鳥類42種(224羽)が飼育、展示されていた。
施設整備に伴い撤去
一方で、小田原城は59年に本丸などが国の史跡に指定。城址公園内の施設が史跡としてふさわしくないとの国の指摘もあり、市は城跡整備の検討を進め、2005年の「本丸広場環境整備事業」により動物園の撤去が始められた。
多くは全国の動物園等に引き取られ、高齢で移動が難しかったゾウのウメ子(09年に老衰で死亡)と、他の群れと一緒の飼育が習性上難しく、引き取り先が見つからなかったニホンザルが残されていた。
お別れ会は午前10時30分から行われ、園児が描いた絵や果物がサルへ贈呈される。サル舎は来年1月下旬から解体が始まるが、それまでは動物たちの写真展示が行われる。95年からサルを飼育しているという市職員、諸星典央さん(55)は「寂しい思いもあるが、お別れ会は皆さんで温かく見送ってもらえたらうれしい」と話している。
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