意見広告・議会報告
意見広告 誠実、信頼、そして希望〜小田原の力を信じて 新たなる一歩を〜 前小田原市長 加藤憲一
小田原市長退任後、早いもので4年が経とうとしています。この間、耕作放棄地の開拓に多くの仲間と汗を流し、大学等で若者たちに講義を重ね、様々な分野で活躍する多くの人たちと語り合ってきました。そうした、一市民としての実践に取り組む日々にあっても、支えて頂いた市民の皆さんのこと、苦労を共にした市職員の皆さんのこと、市政を取り巻く諸々の課題、そしてこのまちのゆくえを、案じなかった日は一日たりともありません。小田原の未来に向けた想いを記します。
人口減少、少子高齢化、地域コミュニティの弱まり、社会インフラの老朽化、地域経済の衰退、貧困や格差の拡大、公共部門の財政悪化…。いま日本の社会は、解決がとても難しい課題群に一斉に取り囲まれ、それらが年々深刻の度合いを増しています。しかしこんな時こそ、「人にとっての幸せ」「社会の本当の豊かさ」とは何かを深く自問し、危機感をバネに「持続可能でゆたかな社会」へ歩みを進める好機でもあります。
多彩な地域資源や豊富な人材など、極めて恵まれた可能性をもつ小田原は、本来、この国が直面する危機を乗り越え、誰もが安心して暮らせるモデルとなるべき都市です。しかし残念ながら、広汎な市民の日々の現実に寄り添い、現場を支える市職員としっかり向き合い、手を携えて、「推譲」と「一円融合」の心で共に課題解決に汗を流そうとする姿勢を、私は現市政から感じることができません。
市政を取り戻す5つの視点
市長退任後に見聞きしてきた諸々の状況を踏まえれば、真っ当な小田原市政を取り戻すためには、以下の5つの視点で立て直しを進める必要があると私は考えています。
【1】 「いのち」こそ最優先
子育て、教育、若者、高齢者や障がい者への支援…様々な「いのち」への寄り添いやアシストこそ、市政の最重要ミッション。しかし、「ケアタウン」をはじめとする福祉分野の取り組み後退などに、市民から不安の声が多く届いているほか、そうした部門の職員体制も減員となっているようです。財政が厳しさを増す中、何より市民一人ひとりの「いのち」をこそ大切にすべきであり、分限を越えた大型事業や不要不急のイベントなどに手を出している場合ではありません。
【2】 外向けよりも内なる充実を
小田原の自然・人・地域・産業・文化が宿している「力」が十全に発揮されれば、日々の暮らしにおける快適さや豊かさは高まり、地域社会の中にある様々な課題解決が進み、地域資源を活かす形で経済が域内循環し、文化のレベルも高まって、活力ある魅力的なまちが育っていきます。「世界が憧れる」まちになるためには、「市民が誇れる」まちを創ることが先。市外の力に頼るのではなく、小田原の市民・地域・企業の「徳」を見出し、育て、励まし、活かすことに全力を注ぐべきです。
【3】 目指すは地域自給
気候変動、国際的政情不安、新型感染症、災害激甚化などが押し寄せる「不確かな時代」にあって、私たちの真の安全安心の基盤は、いのちや暮らしを支える必須要素を足元の地域でしっかり賄えるようにしておくことだと考えます。県西地域の豊富な資源を活かし、安全な食、再生可能エネルギー、家づくりの材と技、暮らしに欠かせないものづくり、ケア、教育、コミュニティなどの要素は、市内はもちろん近隣地域とも連携を強化して整えていくことが重要です。
【4】 未来の負担を最小限に
一見華やかな再開発や目新しい事業に国から補助金が出ても、その多くは国債すなわち未来からの借金が原資。加えて、市の負担分とランニングコストも巨額なものになります。特に、国が進めるデジタル関係事業は導入後のランニングやメンテナンスの負担が大きく、最近導入された「スマートポール」などその価値に疑問符がつくものも。事業の適正さの見極め、財源の裏付け、後年度負担などは厳しくチェックし、子どもたちのために「いるものはいる」「いらないものはいらない」の徹底が必要。
【5】 市職員に使命感と誇りを
不安や課題を抱える市民と日々向き合う市職員の本分は、市民に寄り添い、抱える課題に答えを出していくこと。約2200人もの職員がそれぞれの使命を果たすには、市役所全体としての理念と目的の共有、風通しの良い職場環境、そのための十分なコミュニケーションが必須。理念や意義の乏しい事業に追われ、「政策監」なる制度によって健全な組織秩序が崩れている現状から、やりがいと誇りを大事にする組織風土の再生へと向かわねばなりません。それが、市民の幸せにつながると信じています。
全国的に見ても極めて恵まれた可能性を持つ小田原が、上記のような現状にあることを座視はできません。小田原の力が解き放たれ、大きく育っていく方向に私たちは再び歩んでいくべきです。そのために、いま小田原市政が取り戻すべきものは何か。それは、誠実と信頼、そして希望です。
「歴史の峠」を踏み越え、確かな未来へと続く道を市民の皆さんと共に拓くべく、大地に立ち、人の力を信じ、持てる力の全てを注ぐ。それが、市長退任後4年近くを経た、今の私の揺るぎない決意です。
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