インフルエンザが流行している。小田原保健福祉事務所管内の1市3町(小田原市、箱根町、真鶴町、湯河原町)でも注意報レベルが続き、2月に入り学級閉鎖が増えるなど感染が拡大している。(2月21日起稿)
県は、県内378カ所の定点医療機関から受ける1週間のインフルエンザ患者報告数から1定点医療機関当たりの報告数を算出している。
県内では昨年の34週(8月21日〜27日)に定点あたりの報告数が流行開始の目安となる1を超えた。39週(9月25日から10月1日)からは注意報レベルの10を継続して超えている。今年に入り6週目(2月5日〜11日)に27・78と警報レベルの30に近づくなど流行している。
小田原保健所管内では42週(10月16日〜22日)で注意報レベルに入り、1月1、2週目に一時減少するも3週目から再び10を超えている。昨シーズンは12月中旬に1を超えて10以上の記録はなかった。
また、学年・学級閉鎖も発生している。小田原市では市立小中学校で昨年9月から2月21日までに19校7学年・31クラスでインフルエンザの診断およびかぜ症状(発熱等)の欠席で学年・学級閉鎖に。そのうち2月に1学年・11クラスが発生している。箱根町立小中学校では3クラス、真鶴町立小中学校では3学年・1クラス、湯河原町立小中学校では18クラスが学年・学級閉鎖で流行が続いている。
小田原医師会の渡邊清治会長は、「インフルエンザは偏西風が吹き気温の低下と乾燥した状態で流行り、年末から流行が目立ちますが、今回は昨年の夏から発生が見られます」と話し、その理由として、コロナ禍の4年間でインフルエンザウイルスに対する免疫力が備わっていない子どもたちが感染しやすくなっていることを挙げた。対策に「うがい手洗いを基本に、加えてマスク、ワクチンなどが防御策です」と呼び掛けた。
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