4月1日付で神奈川県県西地域県政総合センター所長に就任した 柳瀬 敦さん 茅ヶ崎市在住 59歳
地域の盛り上げ担う
○…神奈川県と県西2市8町をつなぐ県西地域県政総合センターの所長に4月に就任した。小田原市での勤務は20代に配属された県税事務所以来。税務調査で飲食店の経営者から厳しい言葉を投げつけられたこともあったといい、「現場で鍛えられた」とほほえむ。地域資源を生かした未病改善や移住、定住の促進強化など県の方針について「市町でそれぞれ事情はあるが、大きな方向性は一致している。連携してやっていきたい」と意気込んだ。
○…寒川町で生まれる。小学生の時に他界した父親との記憶は寒川神社での虫捕りや箱根へのドライブなど少ない。それでも警察官として働く父の姿は残り「なんとなくだけど人の役に立ちたい」という信念の基礎となった。親戚に県職員が多くいたこともあり、高校を卒業して1年後、県庁に入庁した。税務関係の部署が多かったが、2006年には県が取り組んでいた企業誘致政策でグループリーダーとして最前線で企業の交渉にもあたった。
○…ドライブが趣味でこれまで運転してきた愛車は10台ほど。妻と2人で県西方面へのドライブもしばしば。週末の楽しみはテレビゲーム。最近購入したソフトは横浜が舞台で、「県庁の建物が出てきたときは、びっくりして思わず撮影しました」と笑みを浮かべ写真を見せた。
○…所長就任後に取り組んでいることのひとつが県西地域の情報発信。メディアでの取り扱いが県内の他地域よりも少ないと感じ「地域のプレゼンスをもっと上げていかないといけない」と、今後の戦略に頭をひねる。「自然や文化、歴史など地域資源が豊富にある。地域全体を盛り上げるのが県の役目」と、地域活性化に向けて責務を果たしていく。
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