真鶴町で7月26日(金)、27日(土)に開催される「貴船まつり」の準備が順調に進められている。
「貴船まつり」は真鶴の鎮守である貴船神社の例大祭で、華やかな花飾りや吹き流しで飾られた東西の小早船と神輿船などが、櫂伝馬(かいでんま)に引かれて海上渡御を行う船祭り。その歴史は古く、文献によると約350年前には祭りの原型といえる「船中祈祷」が行われたことが確認できる。1996年には国の重要無形民俗文化財に指定された。
移住者も協力
祭りの担い手不足に直面している貴船まつり推進本部は今年6月、事前説明会を初めて実施。町内在住に関わらず祭りへの協力を呼びかけた。説明会には移住者を中心に約80人が出席。西小早船の準備には9人の移住者が協力した。3年前に真鶴へ移住し、今年から祭りに参加した男性は「祭りに興味があったが参加方法が分からなかった。地元の人と交流でき楽しんでいる」と話した。
海上渡御の再開に向けて
従来の祭りでは東西の小早船2隻が真鶴港内を渡る海上渡御などの海上行事を実施する。近年は台風やコロナ禍の影響で中止していたが、去年6年ぶりに「東西小早船の水浮け(進水式)」を再開。今年は去年と同様水浮けまでの実施だが、来年は海上渡御の再開を予定している。推進本部長の大石和紘さん(46)は担い手の増加について、「協力もあり、従来一週間かかる飾り花の準備が一日で終わった。来年に向けて人員を集めたい」と期待を込めた。また今年の祭り開催について、「本格的に貴船まつりを再開させるための重要な位置づけとなる。なんとかつないでいきたい」と意気込んだ。
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