全国的な猛暑が続く中、小田原市は7月1日から市内23施設を緊急時の休憩所「クーリングシェルター」として指定した。熱中症特別警戒アラートが発表された時などに市民や観光客を受け入れる施設として、健康被害を防ぐ取り組みだ。
市は、冷房設備があり一般に開放できる適切な滞在空間がある施設をクーリングシェルターとして指定。市役所本庁舎や市民交流センターUMECO、三の丸ホール、タウンセンター、上下水道局などの公共施設に加え、小田原地下街ハルネ小田原や漁港の駅TOTOCO小田原といった商業施設が含まれている。
熱中症対策の強化を盛り込んだ「改正気候変動適応法」が今年4月に施行され、自治体が指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)を指定可能となったことを受け、市は7月から施設の指定を行った。指定施設は熱中症特別警戒アラートが発表された際、ポスターとのぼり旗で利用を促していく。運用は10月23日(水)まで。
小田原市では7日に37・7度、8日に37・9度と、気象庁が統計を行った1978年以降の7月最高気温を連日更新。熱中症の危険が高まる日は今後も多くなる。市では民間を含め、休憩施設を増やしていきたい考えだ。
市の担当者は「危険な暑さが想定されるときは外出を控えるなどの予防行動が基本だが、外出せざるを得ない時などに活用してほしい」と呼び掛けている。
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