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小田原発ベンチャー 県の支援受け事業拡大へ 小田原社中、佐藤怜さん

経済

公開:2024年7月27日

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取材に応じる佐藤代表取締役。スクリーンに映るのは尊敬する歴史上の偉人のひとりである北条早雲
取材に応じる佐藤代表取締役。スクリーンに映るのは尊敬する歴史上の偉人のひとりである北条早雲

 小田原で2022年に起業した(株)小田原社中が今年4月、神奈川県のベンチャー企業成長促進事業「SHIN」に加入した。不動産会社向けの営業支援システム「不動産蔵人(くろうと)」を開発、展開する不動産DXベンチャーとして、さらなる事業拡大を目指し邁進している。

 代表取締役の佐藤怜さん(30)は福島県川俣町出身。そこで人口減少や廃校など、地方の衰退を目の当たりにしてきたという。大学で上京し、会社員として働いていたときにコロナ禍に突入。「住居と雇用の流動性が生まれている。東京にいる必要がなくなった」と感じ、大学時代の仲間と地方での起業を決めた。ITの上場企業や起業家創出拠点ARUYO ODAWARAがあり、また魚が美味しいことが決め手となり創業の地を小田原にした。昨年は静岡県のビジネスプランコンテストで優勝したほか、4000万円の資金調達を実施するなど波に乗る同社。地方発スタートアップが産業を生み出し、地方創生や雇用創出に貢献していく青写真を描く。「まずは自分がロールモデルになる」と語った。

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