小田原市蓮正寺で子ども向けの主権者教育活動を行っている「おだわらこども選挙実行委員会」が8月26日(月)、おだわら市民交流センターUMECOに『檻の中のライオン』の著者・楾(はんどう)大樹氏を招き、講演会を開催する。
同著は権力をライオン、憲法を檻に例えて分かりやすく立憲主義について説明したベストセラー。同実行委員会は蓮正寺地区外の人にも憲法や政治、選挙について考えるきっかけを持ってもらいたいと、今回の講演会を企画した。
同実行委員会が主権者教育の活動を始めたのは2024年1月頃から。発足に関わった飯島美緒さんは「娘が3年後に選挙権を持つ。改めて教育が大事だと思った」と話す。同地区の主婦3人を中心に公民館で定期的に勉強会を実施。紙芝居や絵本などを取り入れながら、子どもにも分かりやすいかたちで憲法や民主主義について学びを深めてきた。他地区からの参加もあるなど、活動の幅が広がっている。
5月には小田原市長選挙のタイミングに合わせ、小学3年生〜高校2年生、約20人で選挙の模擬体験を行った。立候補者を招いて質問をぶつけた後に、投票をするなど実際の選挙を再現。飯島さんの娘・伶奈さん(高1)は「これまで政治のことはテストのための勉強だったが、今の社会に当てはめて考えるようになった」と話す。選挙や政治が身近になり、開票速報を録画して翌日に見る子どももいたという。娘たちの意識の変化を見た飯島さんは「イベントのときだけでなく、日頃から政治と生活を結び付けて考えることができれば。私も政治に疎い方だったが、これを機に子どもと一緒に学ぶことができた。主権者教育が他地域にも広まれば」と、講演会への参加を呼び掛けている。
午後1時30分〜4時開催。高校生以下無料、学生1000円、大人1500円。定員80人、託児あり。参加申し込み、問い合わせは同実行委員会【メール】kodomosenkyo.odawara@gmail.com。
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