御幸の浜海水浴場で8月3日、「みんなでMIYUKI BEACH」が開催された。障害の有無にかかわらず、誰でも海水浴を楽しめるようにと、ODAWARAバリアフリービーチ実行委員会が毎年企画しているイベント。
今年は障害当事者13人が参加し、浮力を備えた特製のいす(モビチェア)に乗り、海岸に敷かれた特製マット(モビマット)の上を移動して海に飛び込んだ。事故で車いす生活になる前はサーフィンをしていたという20代男性は「海が好きなので、久々に入ることができて気持ち良かった。また参加したい」と楽しんでいた。
この日は、事前の呼び掛けによって集まったボランティア67人が補助員として安全な海水浴をサポートしたほか、今年は小田原サーフィン協会や小田原ライオンズクラブらが協力するなど、活動の輪が広がっている。同イベントの企画に関わった初鹿真樹さん(一般社団法人神奈川県西地区リハビリテーション協議会)は「いずれはイベント時だけでなく、日常から誰でも海を楽しめるようになれば」と希望を語る。加藤憲一小田原市長も現場を訪れ「市として障害者支援はやり切れていないところがあるので、地道な活動に敬意を表している。バックアップをしていければ」と話した。
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