真鶴町が8月7日、プラスチックごみ削減の取り組みとして町内の公共施設に設置している飲料自動販売機からペットボトル商品を廃止したことを発表した。
ペットボトル販売をなくした自動販売機は町民センターや町立体育館、荒井城址公園など、町が管理している公共施設8カ所で計11台。町は2月から設置業者に働きかけ、ペットボトルが陳列されていた棚にアルミ缶やビン、紙飲料が並ぶように切り替えを進めた。
町によると「取り組みによるペットボトルの削減本数はわからないが、ほとんどの自動販売機でペットボトルが並んでいたため、削減につながる」と期待する。また、町民からは取り組みについて好意的な声も寄せられているという。
プラごみの削減について県西地域2市8町は2022年、地域全体で取り組むことを目的に「プラごみゼロ共同宣言」を発表。各市町が清掃活動や小学生を対象とした環境教室で啓発を行っている。真鶴町の取り組みもこの一環で、現在2市8町でペットボトル販売をやめたのは同町が唯一となっている。
同町では毎年5月と10月に岩海岸や三石海岸のクリーン活動も実施している。町は「これらの取り組みによって、町民にプラごみをなくしていこうという意識付けをしていければ」と話し、今後もごみの排出抑制と資源化に向けて推進していくという。
小田原市や箱根町、湯河原町のプラごみ削減について、小田原市では公共施設にウォーターサーバーを設置し、マイボトルの普及促進を図っており、箱根町は使用済みのペットボトルを新たなペットボトルとして再生する水平リサイクルに取り組んでいる。湯河原町はポイ捨てごみや散乱ごみを拾った際に捨ててもらうためのごみ箱を町内24カ所に設置するなど、各市町で対策が進められている。
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