西湘地区の農家で構成される団体「西湘うみかぜふぁーむ」が現在、ローソン小田原駅西口の店内に設置された特設コーナーで野菜や果物を販売している。小田原駅西口エリアで野菜や果物を購入できる場所が少ないという地域課題に応えようと、同店の開業にあたり(株)ローソンやフランチャイズ運営の(株)ヒノデ、同団体が協力して実現。10数種類を目安に商品が並び、季節の変化に合わせて旬のものが入れ替わっていく。
生産者が品質管理
販売開始に向け6月頃から協議が進められていた。品質管理について、「常に新鮮なものが陳列された状態にしたい」という農家の思いから、管理を店舗に一任するのではなく、生産者自身がこまめにチェックできる方法を検討。同店の佐藤智子店長が毎日、特設コーナーの写真を撮影して同団体に報告することで、補充や交換が必要な傷んだ商品を一目で分かるようにした。生産者の目で商品を管理し、常に新鮮なものを陳列できるよう努めている。同団体代表の矢郷史郎さん(矢郷農園)は「何がどれだけが売れているか、地域住民が何を望んでいるかも分かる。協力に感謝している」と話す。今後は、その場で食べられる果物の詰め合わせセットの販売や、農家による野菜レシピをポップで紹介するなど、さらなる展開を検討していくという。
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