二宮金次郎の半生をコンピューターミュージックを用いて描いた新作オペラ、「裸の金次郎」が9月8日(日)、小田原三の丸ホールで初公演を迎える。台本づくりから作曲、演出や俳優への指導まで、プロデュース全般を担ったのが東京都町田市を拠点に活動する演出家、伊勢谷宣仁さんだ。
公演開催のきっかけとなったのは3年前。知人の紹介で、金次郎にゆかりのある報徳二宮神社を伊勢谷さんが訪れた際にその半生を知り、金次郎の経済発展に目を向ける姿勢に惹かれたのが始まりだった。
感銘を受けた伊勢谷さんはそのことを広く伝えたいと思い、「生の声」で伝えることができるオペラでの「周知」を決意。賛同してくれる仲間を得たことで、「テクノ・クラシック・オペラショウ」とする今回の音楽劇開催に至った。
伊勢谷さんは「多くの方に金次郎の考えを知ってもらいたい。作品には経済が低迷する今の時代に向けたメッセージを込めました」と話す。
90年代から
これまでも国内外で、オペラやコンサートなどの舞台を演出してきた伊勢谷さん。1990年代からコンピューターミュージックを駆使した舞台の演出を手がけ、独自の手法には多くのファンだけでなく舞台関係者らからも一目置かれる存在になっている。
同公演は伊勢谷さんが拠点とする町田市の稽古施設「オペラ季節館」と小田原市の団体「小田原オペラ」との共催で、飯田裕之さん(小田原オペラ代表)らが出演。午後4時開演(3時30分開場)で入場料は一部指定席が5千円、大人自由席4千円。18歳までの学生自由席は2500円で同ホールなどで取り扱い。
伊勢谷さんによると、運営費をクラウドファンディングで担う考えもあるという(https://motion-gallery.net/projects/opkiseya)。イベント情報など詳細は「裸の金次郎」関連のHPで。
小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|