小田原足柄リトルシニアが8月11日、県内43の中学硬式野球チームが出場した「第44回神奈川県大会」で8年ぶり4回目の優勝を果たした。
3年生にとって引退前最後となる同大会。小田原足柄は10人の3年生を中心に、悔いを残さないよう全力で戦い切った。
初戦の相手は横浜北。初回で3失点を許すなどリードされる状況が続いたが、2対4で迎えた6回裏に3点を返し逆転で辛勝。勢いを付け、2回戦は11対1で4回コールド勝ち。その後も順調に勝ちを重ねた。
決勝戦の相手は平塚。昨年秋にコールド負けをして悔しさを味わったことのあるチーム。今夏の関東大会では2位の実績を誇る強豪だ。選手らにエールを送ろうと、決勝戦の会場となった秦野球場には大勢のOBが集結。また、熱中症対策のために保護者が扇風機をベンチに持ち込むなど、チーム一丸となって臨んだ。試合では、後押しを受けた選手の打線がさえ、3回裏に10点の大量得点。失点も抑え、結果は14対4で5回コールド勝ち。3年生最後の大会で有終の美を飾った。津川真人監督は「この学年にスーパースターはいないけど、優勝を目指す強い思いが結果につながった。OBや保護者も含め、チーム全員の勝利だった」と大会を振り返り、キャプテンの東田蒼空さん(泉中・3年)は「監督やコーチが3年間、熱い気持ちで教えてくれた。それを最後の大会で発揮して、結果を残すことができて良かった」と喜びを語った。
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