小田原市立泉中学校出身の宮原駿介投手(22・東海大学静岡キャンパス)が10月24日に開かれたプロ野球ドラフト会議で、読売ジャイアンツから5位指名を受けた。運命の日を経験した宮原選手が喜びを語った。
ドラフト当日、次々と他の選手が指名されていく中、午後6時過ぎに名前が呼ばれ「早く呼ばれたいという気持ちが強かったので、ほっとした」と振り返った。
宮原投手は力強いストレートと切れのあるカットボールと得意とする左腕。兄の影響で小学1年から、東富水ユニバースでソフトボールを始めた。学校から帰宅するとすぐに着替えて練習場に行き、早朝にも練習するほど熱中した。同クラブの平塚浩人団長は「真面目な性格で責任感が強かった。一流の投手になってほしい」と期待を話した。
中学校から小田原ボーイズで本格的に野球を始め、高校では静岡学園へ進学した。3年の夏にコロナ禍で選手権大会が中止となり代替大会が開催されるも初戦敗退。投手としての登板機会はなく、最後の打者として終えた悔しさから「その時本気でプロを目指そうと思った」と決意した。
大学に進学後、3年時から都内に通い、トレーナーから本格的に体の動かし方を教わった。入学時140キロ台だった球速は153キロまで伸び、今年の夏には大学日本代表候補の合宿にも呼ばれるまでに成長した。
ドラフト会議終了後、大学時代から暮らしている祖母の家に帰宅すると、家族がちらしずしでお祝いをしてくれた。さらに、携帯電話には約150通の祝福メッセージが届いていたという。宮原投手の母・真弓さんは「名前が呼ばれるまで時間があったので不安でしたが、とにかくうれしかった」と語った。
プロ入り後の目標については宮原さんは「開幕一軍を目指す。先発なら規定投球到達、中継ぎであれば50イニングを投げたい」と意気込んだ。
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