毎年1月に行われる小田原市消防出初式に向けて、はしご乗りの「乗り子」の練習が始まった。
出初式ではしご乗りを担うのは、小田原鳶職組合(金子正房組合長)だ。初日の11月25日、酒匂川防災ステーション内に練習用はしごが立てられ、2人の若手鳶が何度も技を繰り返した。
21歳で乗り子デビューした杉本直樹さん(30)。ここ数年ブランクがあったが「(はしごに)乗ってみるとやはり楽しいですね」と声を弾ませた。2年目の田代竜貴さん(26)は、自ら先輩に声を掛け教えを乞うなど「技ひとつひとつの見栄えにこだわりたい」と意欲十分だ。
一般に門戸開き「乗り子」募集
乗り子は、慣例的に鳶組合の若手職人が務めてきたが、近年は若手の減少に伴い乗り子も慢性的に不足に。
その打開策として組合では、5年前から一般にも門戸を開いて後継者の確保と育成を試みている。ハードルは低くないが、昨年はパフォーマーとして活動する50代男性が参加し、今年も継続するという。
対象は原則小田原市在住・在勤・在学、18歳以上の男女。費用無料。今年の練習は12月23日(月)までの平日と土曜日、午後7時ごろから。雨天中止。同組合では「興味のある方は見学からでも」と呼び掛けている。
(問)湯川さん【電話】090・3209・3457
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