ゲストハウス「Have a Nice Day!」のオーナーを務める 齋藤 良行さん 小田原市在勤 35歳
みんなの幸せの場に
○…お堀端通り近くにゲストハウス「Have a Nice Day!」をオープンして3年が経った。名前は「小田原城の目の前でいい一日を過ごしてほしい」との思いを込めたというが、「実は好きなバンドの名前を借りました」と茶目っ気のある笑顔を見せる。3階のカフェスペースはクリエイターに表現の場としても提供している。「みんなのやりがいや生きがいを表現する場になれば」
○…二宮町出身。自身の学生時代を苦しかったと振り返る。「社会となんか合わないな」、抱えた違和感を教師にぶつけたことも。大学生になると、「人種や国籍にとらわれない考え方に触れたい」。海外約30カ国を自由に飛び回った。さまざまな人と出会い、やがて「人が壁を越えて集まる場所を作りたい」と、27歳で宮小路にゲストハウス「Tsuu」をオープン。人と人との交流はまさに「一期一会を越えた出会い」だという。
○…「Have a Nice Day!」をオープンしたのはコロナ禍最中の2021年、「ピンチはチャンス」と踏み切った。オープンしたビルは元弁護士事務所。所有者に直接手紙を書き、開業の思いを伝えた。築数十年経つビルの改修の苦労を振り返りながら、「台所の取っ手とか、かわいい装飾が残ってるんですよ」。ところどころのこだわりに思わず目を細める。
○…東京大学大学院の公衆衛生学の特任研究員としての一面も。「みんなが健康で幸せにいるためには」その方法論を求めて研究を重ねる。「仮説と近くなると、真理に迫っているような。もっと知りたいと思える」。休日は音楽を聴き、山を登り、座禅をする。「感性に触れるような人間らしいこと」が、日々のひらめきの源泉だ。
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